人生で避けたいことの1つは最悪の事態に陥るということではないでしょうか。人生には色々なことがあるものですが、最悪の事態に陥らなければ何とかなるものですし、復帰も早いです。これは資産運用にも言えます。資産運用していれば当然、株が上がったり、下がったり、色々あるでしょうが、大きく資産を増やすことを考えるより最悪の事態を避けることを考えることが賢明だと思うのです。
とんでもない損を抱えてしまったり、生活に支障をきたしたりしないようにリスク管理こそが大切です。そのためにはセオリーを守っていくことです。
セオリーその1は資産運用の前に、ライフプランを考えること。自分の望むライフプランを実現するために資産を運用していくという原則を忘れないことです。儲けることが大切なのではなく、自分のライフプランに合った運用を心がけることでしょう。
必ず当たる予測はない
セオリーその2は予定のある資金は投資に回さない。ライフプランを確認して予定のある資金はリスクのあるもので運用しないこと、投資はあくまでも余裕資金で投資を行いましょう。何故なら投資はブレがあるし、先が分からないものです。絶対ということも、必ず当たる予測というものもあり得ません。
新聞を見ても株価、為替などに関して相反する予測を載せているように、色々な見方があります。誰かの予測が当たる場合もありますが、それは振り返って分かることで、投資する時点では分からないものでしょう。また、予測している時点から予測までの間に起こる出来事は予測に反映されていないので、正確な予測は難しいとも言えます。
セオリーその3は借金して投資をしないこと。自分の余裕資金で投資する場合、最悪自分の持っているお金が無くなるだけで済むし、余裕資金なら生活にさほど支障をきたさないでしょう。借金したりレバレッジを掛けて投資したりすれば、そうい
うわけにはいきません。
他人に判断を委ねない
セオリーその4は分からないものには投資しないこと。金融商品であっても株式投資であっても自分がよく分からないもの、ちゃんと納得していないものにはお金を投じないことだと思います。内容が分からなければ、どんなリスクがあるのかも、それにどのように対応すればいいのかも分からないということです。儲かることを考える前に、とんでもない損を抱えてしまう可能性について心配すべきだと思います。
セオリーその5は他人に判断を委ねないこと。自分のライフプランを1番知っているのは自分です。金融商品を勧められても自分のライフプランに合うかどうかは、自分で判断したいものです。また、勧めてくれる人が良い人であったとしても、その金融商品が自分にとって良いかどうかはまた別です。自分なりのセオリーを持ってリスクを管理していきましょう。